2007年09月01日

[書評]バカとテストと召還獣 3

バカとテストと召喚獣 3 [AA]

今回も相変わらずバカです。ストーリーも登場人物も。

今回は合宿編ということで、お泊りです。
こういうのでのお約束といえば、女風呂を覗くイベント。
ところが今回はそれがイベントではなく、主題です。

如何にして先生や女生徒を(物理的に)突破して女風呂に辿り着くか、という話です。

アホです。

ですがそれが面白いんだから仕方ないんですけど。

バカテストは相変わらずバカですが、今までよりは切れ味に差があるかな。

そして今回一番の大活躍はムッツリーニです。
これは譲れません。
後半の山場で、すごく格好いいシーンがあります。
……目的は覗きですけど。

いや、相変わらずおバカなのりが面白いので、軽く読めて笑うにはいいですね。
最後の引きからするに次の巻では三角関係の方がメインになりそうでラブコメ好きとしても期待が持てたりしますし。

[関連作品]
バカとテストと召喚獣[AA]
バカとテストと召喚獣 2 [AA]
posted by 白井めも at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評

2007年08月30日

[書評]"文学少女"と慟哭の巡礼者(パルミエーレ)

“文学少女”と慟哭の巡礼者[AA]

 注:この本のあとがきは最後に読みましょう。最初にあとがきページを開くと、本文ラストでいきなり最大のネタばれを受けます。

 "文学少女"シリーズも早くも5冊目。
 前巻もそうだけどこのところ最後の1行での引きが極悪すぎるので、ペースはそんなに遅くないのに"飢え乾"いたり"慟哭"したりすることに。

 今回のメインは、とうとう出ました美羽様。
 今まで断片的に出てきたところから想像していたとおりのヤンデレお姫様、かと思いきやそれさえ超える○○さんの黒さと悲しさがたまらんです。そうそう、この辺の黒いだけでなく悲しさがいい感じなんですよ。野村作品に悪者はいない、とよく言いますが(穢名の天使では例外的に舞台設定としての悪者はいました)いくら病的になってもどこか同情できるというのは、読んでて切なくなりますね。

 相変わらずの太ゴチックでの手紙文の謎。そしてそこに書かれているBという人物。今回の主題となる作品を含め構成もいい感じです。

 そして、今回もまたラスト一行の引きがすごいことに…
posted by 白井めも at 16:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評

2007年08月29日

[書評]らき☆すた殺人事件

らき☆すた―らき☆すた殺人事件[AA]

問 :ゆる〜いギャグのらき☆すた。ハイテンション下ネタギャグ作家の竹井10日たんが書いたらどうなるのか?

答 : なぜかミステリーでしたよ?

というわけでアニメやCDが好調ならき☆すたの小説版です。なぜかミステリーで、なぜか竹井10日たんです。竹井10日先生と言わずにたん付けです。

さすがに下ネタつかえないせいか微妙にもどかしそうなところもありますが、概してアホなノリはよい感じ、なのかな。もうちょっとどうにかなりそうな気もしますが。

とはいえ、竹井10日たんある意味やりたい放題。ポケロリ(スニーカー文庫で発売中)ネタはまあいいとして、栗っ子相手としか思えないネタも多数。新発売のエロゲの宣伝もしてるし、一見さんお断りなんじゃないカナ?お断りなんじゃないカナ?

らき☆すたとしてはテイストの違いに戸惑うこと請け合いですが、竹井10日好きならファンアイテムとして面白いんではないでしょうか。
posted by 白井めも at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評